びっくりするデータですが、一年間に全国でヒートショックでなくなる方は1万人以上と推測されています。
ヒートショックは、急激な温度差によって、血圧が急激に変動し、心臓や血管に負担がかかりすぎている状態のことです。
このため、寒い時期に、冷えた体が入浴によって暖められたときに、よくおこるのです。
ヒートショックの影響は動脈硬化の人や、高齢者の方に特に大きく、脳出血や、脳梗塞、心筋梗塞を起こすこともあります。
これは時には命にかかわります。
そのため、ヒートショックは看護師が知っておきたい冬の病気の一つです。
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看護師が知っておきたい冬の病気寒い時期になると、私の働いている病院にも救急車で患者さんが運ばれてくることがあります。
皆さん、どのような症状を感じられたのでしょうか。
例えば、糖尿病の持病がある50代の患者さんは、入浴中の胸の痛みを感じられました。
60代の、高血圧の持病の患者さんは、浴室で倒れた音を隣人の方が聞かれて通報されました。
70代の患者さんは、入浴後にろれつが回らなく、また右半身が動かなくなりました。
特に持病のある方は、ヒートショックの影響を受けやすくなります。
通院しているから大丈夫ではなく、きちんとコントロールできていることが大切です。
ヒートショックを防ぐために、浴室や脱衣所を暖め、お風呂の温度は40度程度にし、温度差が少なくなるようにしましょう。
また食事、飲酒直後や、高血圧時は入浴を控えるようおすすめします。